新築一戸建ての結露がひどいのは欠陥住宅?高気密高断熱住宅の結露対策5選

念願だった新築一戸建てを購入して、初めての冬。

冷え込んだ朝に、ふと窓に目をやると・・・!

そこには今まで見たこともないほどの、びっしりと窓に張り付くひどい結露が!

せっかく建てたピカピカの我が家が結露で水びたしなってしまっていたら、本当に焦りますよね。

1番先に思いつくのは、この家が欠陥住宅なのではないかという疑惑です。

さあ、あなたのその家は果たして欠陥住宅なのでしょうか。

これから少し一緒に考えてみましょう。

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新築一戸建てが結露するのは欠陥住宅?

良く調べてみると、窓だけじゃなくて部屋の壁紙もなんだか湿っている様子。

せっかく建てた新しい一戸建てが、気づけば結露で水浸しになっていませんか?

そんなことになったら、1番に「もしや、これって欠陥住宅ってやつなんじゃ?」とまっ先に施工会社を疑ってしまいますよね。

ですが、これは決して欠陥住宅であるという事ではありません。

なぜなら結露の原因の元は、その住宅自体が高気密高断熱であることから起きているからです。

最近はマンションだけでなく、一戸建て住宅においてもその工法に限らず、高断熱高気密住宅があたりまえになっている影響で、どうしても結露問題は避けられない課題となっています。

高気密高断熱は外気の影響を受けにくく、冷暖房効率が良いため光熱費が抑えられるというメリットがあります。

ですが一方で、空気の流れが悪く湿気がこもりやすいため、結果 結露が大量に発生してしまうというデメリットがあるのです。

この結露しやすいというデメリットの対策として、H15年以降に建てられる住宅には24時間換気システムの設置が義務づけられています。

が。

残念ながら結露対策になるほどの効力は換気システムにはありません。

よって、あなたのおうちの結露は、欠陥住宅が原因ではありません。

では、どこに結露の原因があるのか?

それは、住む人の生活の仕方、つまりあなた自身の生活の仕方に関係があります。

この原因は1つではなく、料理の煮炊きによる水蒸気、加湿器、人の体温熱(人数)など様々あります。

もちろんこれらは生活に必要なことなので、結露の原因となる行為をすべて辞めるわけには行きませんよね。

では次では、どうすれば高気密高断熱の住宅の中で結露を予防できるのかを具体的に覚えていきましょう。

高気密高断熱の住宅での結露対策のコツ5選

換気

高気密高断熱の住宅において、結露を予防するのに一番大切なのは「換気」です。

時々窓を開けるとか、台所やお風呂の換気扇をできるかぎり回すなどして、室内の空気を動かすことが大切です。

これだけで圧倒的に結露は起こりにくくなります。

とは言っても、寒い日や寝ている間に冷たい空気にあたるのはおっくうですよね。

それにPM2.5や花粉の問題もありますし。

花粉症の私にとってもこの季節の換気は、敵なので同感です。

こんな時はまず、一晩中お風呂やトイレの換気扇を回しつづけるという方法を試してみてください。

理由は、換気扇を回すだけで、機密性の高い住宅は結構空気が動いて換気ができるからです。

お風呂やトイレに設置されている換気扇の消費電力は少量なので、一番安上がりで、今からでも出来ると思います。

ただ、間取りによっては、それでも空気が動かない部分もあります。

空気が動かないということは湿気が藻抜けないので、結露が発生しやすくなってしまいます。

家の中の結露がひどい場所を探してみるのも、結露対策には重要なポイントです。

いつもあまり人の出入りがない部屋や、閉めっぱなしの収納など意外な場所で結露が起きていることが良くあるんです。

一戸建てで結露が起きやすい場所は、いつも暖房をつけて温めているリビング以外に、外に面している壁や、押入れ物入れの中家具の裏などがあります。

特に外に面している壁側は、結露の症状がひどいです。

理由は、家の中の空気と外気の温度差にあります。

結露ができるのは空気中の水蒸気が水に戻ってしまうのが原因なんです。

これは、あったかい空気は水蒸気を抱える力が大きいんですが、冷たい温度になると水蒸気をとどめておける力が減るからなんですね。

だから外に面した壁や窓が結露しやすいわけです。

家具の裏が結露しやすいのは、空気が滞留しやすいから。

暖かい湿った空気が家具の裏で冷えて水滴ができます。

結露のひどい場所は、重点的に換気して空気を動かさなくてはなりません。

結露にきづかず長い期間放置してしまうとカビの温床になったり、建材が腐食したり、ひどい場合には壁の中の配線に影響して漏電の原因になってしまう事もあるので問題です。

大切な家を結露から守るためには、チェックと換気をこまめにしていく必要があります。

暖房器具の見直し

結露の量を少しでも減らしたい場合は、石油ストーブやガスストーブなど、燃焼させると水蒸気がでる開放型タイプの暖房機をやめると効果がある場合もあります。

あなたの家の暖房器具はどんなものをお使いですか?

ストーブなどで部屋を暖めると、乾燥するイメージがあるかも知れませんが、開放型である石油ファンヒーターやガスファンヒーターは、炊けばたくほど部屋が湿気ぽくなります。

お薦めは、ガスや石油を使うならFF式と呼ばれる暖房器具です。

これにはダクト配管が必要で、設置工事がいりますが、排ガスを外に吐き出すつくりなので、湿気はかなり防げます。

北海道などの極寒の地域でよく使われている暖房器具です。

テレビで見かけたことがあるかもしれませんね。

でも、これからわざわざ工事の必要のある暖房器具を設置するのは、手間もかかるし費用もいるので大変ですよね。

なので、暖房器具を電気が原動力のものに変えましょう。

電気なら、基本的にどのタイプの器具も排ガスは発生しません。

エアコンが設置済みなら、ファンヒーターやストーブをやめてエアコンの暖房機能を使ってはいかかでしょうか。

エアコンの暖房は電気代がかかってしまうと敬遠しがちですが、よくよく計算してみると灯油やガスの光熱費とさほどの大差はありません。

むしろ灯油を補給する手間などを考えると、はるかにエアコンの方が手間がかからず結露防止になるなら、迷うところではないですよね。

ちなみに暖房の設定温度も大切です。

結露の発生条件は温度差ですので、暖房の設定温度は高くしすぎず、外気温との差をなるべく小さくするためにも20度程度にしておきましょう。

ちょっと肌寒いですが、1枚上着を羽織れば平気ですし、電気代の節約にもなりますね。

水蒸気量のコントロール

暖房器具を変えることも水蒸気量のコントロールになりますが、もっと細かいところで水蒸気の原因になる部分を見直してみると効果があります。

冬は空気が乾燥するので、風邪やインフルエンザ予防に加湿器を使うよ、という家が多いですよね。

あなたのおうちではどうですか?

加湿器を必要以上につかってしまっている、ということはありませんか?

もしあるなら、少し使用を控えてみて下さい。

それだけでかなりの結露の量が変わってきますよ。

水蒸気の原因といえば、洗濯ものなどからでる湿気もありますよね。

部屋干しが多いと当然いえの中の水蒸気が増えてしまうので、結露の原因と直結します。

天気のいい日にはなるべく外干しにしたり、花粉症なら浴室乾燥などを利用する方法に変えましょう。

あとは、毎日の食事づくり。

台所での煮炊きには蒸気がつきものです。

ご飯を作るのはやめられませんので、換気扇を上手に使いながらお料理してくださいね。

水蒸気の原因で意外と見落としがちなのが、観葉植物です。

空気をきれいにしてくれる植物ですが、じつはかなりの水蒸気を発生させています。

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日を当てるために窓際におきがちですが、結露の原因となるのでなるべく窓から遠ざけて結露の少ない場所におくようにしてみてください。

空気の層を作る

結露が最も多い場所は? 窓際ですよね。

それは窓際が外気のせいで一番冷えるという理由から来ていることは誰にでも予想できます。

この窓際の結露には、窓の周りに空気の層を作って温度差を小さくするという対策が向いています。

よく言われているのは結露防止にはペアガラスがいいという事ですが、ペアガラスでも結露は起こります。

実際、我が家の窓は勝手口の扉以外はすべてペアガラスなんですが、ちゃんと(って言いかたも変ですがw)結露します。

私の父親が窓ガラスとかを取り付けるサッシ屋さんなんですが、ペアガラスなのに結露するって不良品なんじゃないかと思って相談したら、

「ペアガラスでも結露はするよ。だってガラス自体が熱伝導する素材なんだから」

って笑われました。

専門家の父曰く、結露しないペアガラスってのは、結露対策用の樹脂製フレームのすごいペアガラスなんだそうです。

で、なおかつ家の水蒸気が少なければ結露など皆無なのでしょうが、普通のサッシのペアガラスで水蒸気の十分にあるところでは普通に結露するんですって。

実際に我が家がそうですから、激しく納得・・・汗

窓の周りに空気の層を作る最も簡単な方法は、雨戸を閉めることです。

そうすれば外気と窓ガラスの間に空気の層を故意に作ることが出来るので、水滴の付かないコップのような二重構造の仕組みを作り出すことが出来ます。

雨戸がなくてできない時には、窓ガラスの外側に梱包材のプチプチを貼ると同じような状況が再現できます。

「え?プチプチはまどの内側にはるんじゃないの?」って思いませんでした?

私も最初はそう思ってやってたんですけど、これも建具屋の父に笑われました。

結露シートは内側にはる用なんで、同じようにプチプチを中にはってたら、外に貼る方が効果があるんだと教えてもらいました。

「外見はかなり不格好だけどね」だって。。。

あと、少し予算はかさみますが、さらに窓の内側に結露防止フィルムを張って、内と外の2重構造にすれば効果大です。

でも貼りっぱなしはカビの温床になるので気を付けて下さいね。

DIYが得意なら、自作で内窓を付けるというアイデアもあります。

内窓だけじゃあ完全な結露予防にはならないので、水蒸気のコントロールと並一緒にセットで実行する対策としておすすめします。

結露を窓につきにくくする

この方法が有効なのは窓限定ですが、窓じたいに結露がつきにくくさせる工夫を施すことで結露を少なくさせます。

1番簡単ですぐできる方法を紹介しますね。

中性洗剤 大さじ1を、100~200㎖の水に溶かして、この水溶液を付けた布で窓を拭きます。

これは界面活性剤の水をはじく性質を利用した方法で、テレビなどでもよく紹介されている結露対策です。

しかしこの方法のデメリットは、効果が1週間程度の間しか持続しないというところ。

結露の原因自体の解決にはならないので、実をいうと根本的な解決策ではありません。

窓の水滴をふき取る手間が減るので、その意味ではやる価値があると思います。

なので、結露対策の補助的な方法としてやるのなら良いかなというところです。

同じような補助的な対策として、扇風機やサーキュレーターの使用がいいともいわれます。

結露の起きやすいところにおいて空気を強制的に動かすことで、結露を減らそうという方法ですね。

サーキュレーターは部屋全体の空気を対流させられるので暖房効率を上げるというメリットでも使えて便利です。

が、冬に扇風機って、それでなくても寒いのにさらに冷える窓際で風を起こすなんて、寒くてとても現実的ではありませんね。

それじゃあいったいどうするのがいいのか、ですが・・・

予算がたっぷりある場合は、窓用ヒーターがおすすめです。

こうゆうやつです。

窓周りの温度を保温できるので、窓の外と内で温度差が出ず結露のできにくい環境にできます。

確かにこれを使いだしてから我が家はリビングの窓に結露が出ません。

結露の拭き取り

蒸気で紹介した結露対策を複数組み合わせると、だいたいの結露は減少するはずです。

ですが、それでもなお結露が発生してしまう場合は、出来てしまった結露をこまめにふき取っていくしか方法がありません。

100均の結露対策グッズなどを上手に使って、便利に素早く結露を拭きとりましょう。

特ににおすすめの結露グッズは、水を集める機能のある結露取りワイパーです。

水をためるケースの付いたものが良くありますが、ケースが小さくすぐ水がいっぱいになってしまうので、わたしのおすすめはペットボトルに装着して使うタイプのワイパーです。

雑巾でふき取るより楽だし、手も冷たくありません。

まとめ

大切な新築の我が家が結露まみれだと、ほんとうにイヤですよね。

結露対策のコツをうえで5つご紹介しましたが、最もお金がかからず、効果も高い方法は「換気」です。

上手な換気で空気の入れ替えをして水蒸気を逃がし、やっかいな結露とさっさとおさらばしましょう。

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