厳島神社の鳥居はなぜ倒れない?その構造と腐らない理由とは?

広島県の宮島にある厳島神社。

その大鳥居は壮大で美しく、世界的にもとても有名ですが、波や風の強い海にずっと漬かっているにもかかわらずなぜ倒れないのでしょうか。

ここでは、そんな不思議いっぱの厳島神社の大鳥居のなぞについてクローズアップしています。

厳島神社の鳥居はなぜ倒れないのか、その構造の秘密や 水の中なのに腐らない理由などについてのご紹介です。

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厳島神社の鳥居はなぜ倒れない?

厳島神社の大鳥居はの高さは16mもあり、4階建てのビルとおんなじくらいです。

木造としては国内で最大級。

そんなに大きいのにその根元は埋められているわけではなく、ただ地面に立っているだけなんです。

埋め込まれていないのに何で倒れないんだ???って疑問に思いますよね。

その秘密は、鳥居自体の重さにと根元の基礎の構造にあるんです。

まずは、一つ目の鳥居の重さについて。

大鳥居の重さは約60トンあります。

いくら太い木を使っているからって、60トンってすごいですよね。

実は、これ、純粋に木材だけの重さではありません。

厳島神社の鳥居は中に小石を入れて、重さを増しているんです。

小石が入っているのは写真の矢印の部分。

これは島木と言う部分です。

ここに約7トンの小石が詰められているんだそう。

昔の人の匠のワザって本当にすごいですよね!

鳥居の下を船でくぐるろかい舟に乗ると、そんな「へぇー」なお話も詳しくきけますよ。

宮島の鳥居の構造、根本はどうなってんの?

宮島の鳥居が埋め込まずに自分の重さだけで立っているのはわかりましたが、立っているところは海。

柔らかい砂地の上に60トンもの鳥居が立っていられる理由は、根本の構造にあります。

足元の地盤を固めるために、とっても工夫がされた構造になっているんです。

砂の中に約50センチの松杭という名前のくいが30~100もうち込まれています。

この部分を千本杭っていうんだそう。

その杭の上に敷石が重ねてあり、鳥居の足元はこの基礎のおかげでしっかりとした地盤となっています。

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あんなにもどっしりと立っているのに、作りはシンプルなんですね。

実際の根元はその下は見えませんが、固めた地盤の上に小石で重みを増した鳥居を乗っけているだけで倒れないなんて、本当にすごいと思いませんか?

厳島神社の鳥居が腐らない理由

重さと固めた地盤で立っていても、鳥居の素材は木材です。

コンクリートや石で出来ているならわかりますが、木で出来ている上に水にも浸かかりっぱなしでよく長持ちするもんだなと思いませんか?

宮島の大鳥居は、楠(くすのき)で作られています。

楠と言うのは特に固く、虫もつきにくいうえに腐りにくいという性質を持っています。
まるで大鳥居のためにある様な木ですね。

ちなみに今の鳥居は樹齢500年の楠が使われています。

あの神秘的な赤い色の塗料に使われているのは光明丹と言って、防錆(さび止め)や防腐の効果もあるのだそう。

ただの朱色ではないのです。

実は私、厳島神社の大鳥居はてっきり平清盛公が建てた1168年からずっと変わらず残っているのだと思っていたのですが、そうではありませんでした。

現在の鳥居は8代目。
明治8年に建て替えられたものです。

海の中は酸素が少ないので物を腐らせる菌が発生しにくいとは言いますが、とはいえ140年以上もっているのはすごいです。

そろそろ建て替えをと言われていますが、今立っているような樹齢が500年を超える楠が見つかっていないんだとか。

今の鳥居の楠も20年の歳月をかけて探されたのだそうですよ。

修繕を繰り返しながら、長い何月に間守り続けられてきたものだという事からも、深い信仰心をうかがい知ることが出来ますね。

まとめ

いかがだったでしょうか。

世界遺産、厳島神社の大鳥居のなぞは解明しましたか?

干潮時には徒歩で鳥居の根本まで行けるので、ぜひまじかで観察して見て下さいね。

知ってみるのと、ただ眺めるのではきっと感じ方も変わってきますよ^^

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