多肉植物の水やり!タイミングや量、やり方などを種類ごとに解説

多肉植物って、かわいくていいですよね。
インテリアにもなるし、なによりあのぷっくりした不思議なフォルムに癒されます。

そんな多肉植物を上手に育てたいとき、1番気を使うのが水やりではないですか?

そこでここでは、多肉植物の水やりのやり方や量などの基本から、種類がたくさんあって混乱してしまいがちな水やりについて、種類ごとの水やりのタイミングについて解説しています。

戸惑いがちな多肉植物の水やりの参考に、ぜひどうぞ。

スポンサーリンク

多肉植物の水やり

多肉植物の水やりは、基本そんなに難しいことではありません。
市場に出回っている多肉植物は、普通の植物よりも水枯れに強い品種が多いので、やり忘れて枯れるという事例は比較的少ないです。

とは言え、やらな過ぎたら当然枯れますし、やりすぎは根腐れの原因にもなってしまうので、まずは多肉植物の基本の水やりについてご紹介しますね。

分かりやすくするためにも、まずは多肉植物の水やりの基本を踏まえて、それからそれぞれの種類ごとの特性に合わせた水やりの仕方を詳しく見ていく、という流れで進めていきたいと思います。

多肉植物の水やり やり方は?

多肉植物の水やりは、それぞれの多肉植物の生育型に合わせて行います。

理由は、その多肉植物の生まれた故郷に似た環境にしてあげるのが1番元気に育つからです。

生育期とはそのなのとおり、育ち芽生える時期のこと。
もともと日本の植物ではない多肉植物には、日本の気候と照らし合わせて飼育できるよう生育期が記されているんです。

多肉植物はもともと、乾いてやせた場所に育っているものが多く、そのため自分の葉に水分をためてそれで生きる性質を持っています。
雨の良く降る雨季に水をためて、雨の降らない乾燥した時期を乗り越えると言えば分かりやすいですかね。

なので本来なら水が必要のない時期(休眠期)に、水をたくさん上げてしまうと調子が悪くなって根腐れを起こしてしまいます。

つまり、多肉植物の基本的な水やりは、育成期に土が乾いたらたっぷり上げて、休眠期には水やりを控えて、葉水を上げるというやり方が正解です。

それぞれの多肉植物の生育型に沿って水やりをするのが基本なので、まずは育てる多肉植物の生育期がいつなのかを知らなくてはなりませんね。

すでに生育期を知っているなら、その通りに。
まだ知らないのであれば、調べましょう。

多肉植物の生育型について詳しくは、こちらを参考にどうぞ。

水やのやり方は、多肉植物にシャワーのように水をバシャバシャかけるのではなく、水さしで土にかけるようにおこなってくださいね。

特にエケベリアやハオルチアなど、ロゼット(バラの花ような形状)になるタイプは注意が必要です。

葉の間、特に中央部分に水がたまったままにしておくと気孔がふさがって、光合成ができず株が腐れてしまうことも。
葉にかけないように注意して水やりをしたり、かかってしまったら水滴を取り除いてあげましょう。

多肉植物は、水は要るけど水滴や湿気は嫌いなややわがままさんです(笑)
覚えておいてくださいね^^

多肉植物 水やりの量は?

多肉植物の水やりの量についてですが、生育期には土の表面が乾いたら、水をたっぷり土にかけ、鉢の底から水が流れて出るくらいまでしっかりと上げます。

鉢の中の土全体を湿らせるといったイメージです。

まるで雨季にスコールが降るように、たっぷりと上げるのがコツです。

くどいようですが、水やりは多肉ちゃんにお水がかからないように、土にかけるようにしてあげてくださいね。

多肉植物 水やりの時間

多肉植物の水やりの時間は、季節で調節をしましょう。

と言うのも、日本は季節で気温が大きく違いますよね。
真夏の暑い日中に水を上げると蒸発が早く水が温まった湿気で蒸れ、真冬の気温が下がる夜の前にあげると水分で凍ってしまいます。

多肉植物がいくら強いといってもそこは植物。
過剰な温度変化には強くはありません。

なので、夏に水やりをする夏型の水やりは、1日の中でも少し涼しい夕方に。

冬の水やりが必要な冬型種の水やりは暖かい日のあたる日中に。

その通りにできないない場合は仕方ありませんが、冬にキンキンに冷えこむことが予想される日の寝る前や、夏、直ぐに水分が蒸発してなくなってしまうような昼間の時間帯にあげるのは、トラブルを防ぐためにも避けるのがベストです。

多肉植物の水やり タイミングを種類ごとに解説

生育期別に水やりのタイミングを表にまとめました。

表にしている水やりの回数、これは絶対的な回数ではなくて、大体の目安です。

置き場所や気温の変化によって、土の乾き方などはだいぶ変わってくるので、あなたの家の環境によって様子を見ながら調節してあげて下さいね。

また、タイミングは多肉植物の葉のコンディションで見分けることが出来ます。

葉がしなびてきて、しわがうっすら寄ってきている時が、多肉植物の水を欲しがっているサインです。毎日観察して、「お水欲しい」のサインを読み取ってあげてくださいね^^

夏型種

夏に生育し、春秋は生育が穏やかに。冬は休眠します。

暑さは得意だけど、湿気は嫌いなので、夏の生育が鈍るようなら様子を見て水やりを減らします。蒸れて根腐れしてしてしまうのを防ぐためです。

休眠期の冬には水やりをせず、断水をした方が良いものがあります。

夏型種 科名
サンセベリア 2週に1回ー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1回 ベンケイソウ
グラプトペタルム 2週に1回ー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1回    〃
グラプトペディア 2週に1回 月1回 2週に1回 月1回    〃
カラコンエ 週1回 2週に1回 週1回 断水    〃
コチレドン 週に1回ー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1回    〃
オロスタキス 週1回ーー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1回    〃
ダドレア 2週に1回ー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1回    〃
アガベ 2週に1回ー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1回   ユリ
アロエ 2週に1回ー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1回   〃
ガステリア 週1回ーー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 3週に1回   〃
ディッキア 週1回ーー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1回  アナナス
ユーフォルビア 2週に1回ー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1回 トウダイグサ
パキポディウム 2週に1回ー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 断水 キョウチクトウ
アデニア 週1回ーーー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 断水 トケイソウ
キリンドフィルム 週2~3回ー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1~2回 ツルナ
デロスペルマ 週2~3回ー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1~2回   〃
フェルニア 2週に1回ー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1回 カガイモ
スタペリアンサス 2週に1回ー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1回   〃
セロペギア 週1回 月1~2回 週1回 月1~2回   〃
サボテン 週1~2回ー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1~2回 サボテン

冬型種

冬型種は冬に生育して、春秋は活動が緩やかに、夏は休眠する種類です。

低温が好きな種類が多いですが、基本的に0℃以下は苦手なので、冬になったら屋内で管理します。水やりも、冷える時間帯は避けて、暖かい日の午前中にします。

スポンサーリンク
冬型種 科名
アオエニウム →週1回 月1回 週1回ーーー→ ーーーーーー→ ベンケイソウ
ロスラリア →週1回 月1回 週1回ーーー→ ーーーーーー→   〃
オトンナ →週1回 月1回 週1回ーーー→ ーーーーーー→  キク
リトーブス 2週に1回 断水 2週に1回ーー→ ーーーーーー→  ツルナ
オフタルモフィルム 2週に1回 断水 2週に1回ーー→ ーーーーーー→   〃
コノフィツム 1~2週に1回 断水 2週に1回ーー→ ーーーーーー→   〃
オスクラリア 週1回 月2回 週1回ーーー→ ーーーーーー→   〃
グロッチフィルム 週1回 月1回 週1回ーーー→ ーーーーーー→   〃
フェネストラリア 2週に1回 断水 2週に1回ーー→ ーーーーーー→   〃
キバエウム 2週に1回 断水 2週に1回--→ ーーーーーー→   〃
フォーカリア 週1回 断水 週1回ーーー→ ーーーーーー→   〃
ベルゲランサンス 週1回 断水 週1回ーーー→ ーーーーーー→   〃
ブラウンシア 週1回 月1回 週1回ーーー→ ーーーーーー→   〃
シュワンテシア 2週に1回 断水 2週に1回ーー→ ーーーーーー→   〃
プレイオスピロス 2週に1回 断水 2週に1回--→ ーーーーーー→   〃
ブルビネ 2週に1回 断水 2週に1回--→ ーーーーーー→  ユリ

春秋型種

春秋型は、春と秋に生育して、冬は休眠します。

夏は生育が穏やかな種類です。

そのため、夏の間に水を控えて強制的に休眠させると、根腐れがしにく強い株に仕立てることが出来るのでおすすめです。

冬の休眠期でも、枯れてしまってはいけないので葉がしぼんでくるようなら暖かい日中に葉水をします。

春秋型 科名
セダム 週1回 2週に1回 週1回 月1回 ベンケイソウ
パキフィツム 2週に1回ーー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 月1回   〃
エケベリア 週1回 3週に1回 週1回 月1回   〃
クラッスラ 週1回 月1~2回 週1回 月1回   〃
アドロミスクス 週1回 3週に1回 週1回 3週に1回   〃
セネシオ 週1回ーー→ ーーーーーー→ ーーーーーー→ 3週に1回  キク
アナカンプロセス 週1回 3週に1回 週1回 3週に1回 スぺリヒユ
ハオルシア 週1回 2週に1回 週1回 月1回  ユリ
アストロロバ 週1回 3週に1回 週1回 3週に1回   〃
センペルビウム 週1回 月1回 週1回 月1回 ベンケイソウ
ぺペロミア 週1回 月1回 週1回 3週に1回 コショウ

水やりの道具は大切

多肉植物は葉が繊細なため、葉に水が付かないように水やりをするためにも道具が大切になってきます。
上のやり方でもご紹介しましたが、水は上からドバっとかけるのではなく、土にかけてやるのが理想的です。
なので、水やりの道具としては、ジョウロウではなく水差しが便利です。

スポイトのようなタイプでもいいですし、たくさん鉢をお持ちなら、ヤカンのような1度にたくさん水が入るタイプもいいですね。

おシャレなブリキの水差しだったら、お部屋のインテリアとしてもかわいいです。

上でも書きましましたが、エケベリアなどのロゼッタタイプは中心部の成長点に水がたまると、気孔が閉じて光合成がうまくできなくなって腐ってしまいます。

水やりの後、葉についた水滴は飛ばしておきましょう。

水滴を息で吹き飛ばすのもありですが、たくさんだとしんどいですね(笑)

水滴を吹き飛ばすのには、PC用のエアダスターが便利ですよ。

断水をするタイプの種類の多肉植物でも、は水が必要な場面があります。
葉水用には、スプレーを用意しておきましょう。

つい先日見つけたのですが、すごく便利なのでご紹介しておきます。

スプレーと水さしが一緒になったこんなものもあるんですよ。

おもしろいでしょう?^^

まとめ

いかがだったでしょうか。

たくさん種類があるだけに、こんがらがってしまいがちな多肉植物の水やり。
これでなんとなく少し、理解をしていただけたでしょうか。

大切に育てていくには、水やりは欠かせないお世話ですよね。

多肉植物の水やりはちょっとしたコツさえ覚えてしまえばそう難解なものではありません。
多肉植物は葉を毎日観察していると、そのようすからまるで訴えていることがわかってくるような、そんな植物です。

ぜひ楽しみながら、毎日眺めて多肉植物の水やりをしてみてくださいね。

スポンサーリンク
関連コンテンツ(レスポンシブ)



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です