ロタ予防接種は途中でやめると効果ナシ?受けそびれたらデメリットは?

ノロウイルスの予防接種の期間は短く、生後2か月から半年まで、もしくは8か月までの間です。

産まれたばかりでやっとお世話にも慣れてきたかなーくらいの、まだあれこれ大変な時期に接種の期間が設けられているので、忘れたり受けそびれるお母さんもしばしば。。

他に受けなくてはならない予防接種も山ほどあるのでスケジュール管理もむずかしく、接種が任意なのも受け忘れる理由になっているようです。

頑張ってせっかく1回目を受けたのに、それ以降の接種を受け忘れて途中でやめたという場合、ロタの予防接種は受けなかったときと同じになってしまうのでしょうか。

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ロタ予防接種は途中でやめると効果ナシ?

ロタウイルスの予防接種を受ける目的をご存知ですか?

予防接種の目的は、多くの子どもがかかる嘔吐・下痢を起こすロタウイルス胃腸炎と脳炎などの重い合併症(ロタウイルス感染症)から予防することです。

予防接種を受けたら、まったくロタウイルスに感染しなくなるというわけではありません。

これはロタウイルスに複数の種類があるからなのですが、予防接種で免疫ができていれば、違う型のウイルスに感染した場合でもその免疫が作用するので重症化を防ぐことが出来るのです。

では、ロタウイルスの予防接種を1回目は受けたけれど追加の接種が受けられなかったら、免疫効果は全く得られないのか?

という疑問ですが、それに対する答えは「得られる」です。

そのかわりと言っては何ですが、すべての回数を受けたときに比べて得られる予防効果のパーセンテージは当然下がります。

ロタの予防接種には生ワクチンを用いるのですが、そのワクチンは2種類あります。

2回接種のロタリックスと3回接種のロタテックがあるのですが、それぞれで1度受けた後に得られる予防効果は実は違うんです。

1回のみ接種を受けた場合の予防効果は・・・

2回接種のロタリックスでは、80%前後、かなりありますね。

3回接種のロタテックでは、18%、思いのほか少ないです。

あなたの赤ちゃんが1回目に受けたのは、どちらでしょうか。

受ける種類によって効果が違うので、母子手帳の予防接種のページを確認してみて下さいね。

ちなみに接種を全て完了した場合では、重症化の予防効果は3回接種のロタテックの方が優れており、2回のロタリックスが95.8%なのに対し3回のロタテックは100%です。

羅漢の予防率はどちらも75%前後で、そこまで差はありません。

ロタの予防接種に期限がある理由は?

そもそも予防接種を途中でやめることになったのは、どうしてなのでしょう。

予防接種のスケジュールが立て込んで組み込めなかったり、体調不良での延期や、単純な受け忘れなどが多いのではないでしょうか。

これはロタの予防接種に受けられる期限があることと、接種を受けた後に28日間 他の予防接種を受けられないことから来ています。

接種の間隔は厚労省が定めているため、変えられません。

その主な理由としては、生ワクチンの場合は十分な免疫ができるまでに約1ヵ月が必要で、それまでに別のワクチンをうつと免疫作りの邪魔になるのと、予防接種の副反応に対する考慮です。

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ではもう一方、なんで期間が限定でしかも超短く設定してあるのかと言う点ですが、これはロタワクチン接種後の副反応の可能性から来ています。

ロタワクチンにはごくまれに副反応として、腸重積が起きることがあります。

このリスクが1番少ない期間が予防接種の期間に定められています。

この間にしなくては安全性が確立できないので、限られた期間にしか接種できないのです。

腸重積症と言うのは、子どもに多い病気で、腸が腸の中に折り重なるように入り込み、腸閉塞を起こす病気です。

これが起きると、子供は痛みで泣き叫び、いちごゼリー状の血便が出たり、5~10分おきに不機嫌で顔色が悪くなるなどの症状が見られ、救急外来受診が必要です。

多くは、ロタやノロウイルスに自然感染した時におこすのですが、まれにワクチン接種後の副反応としても起こるのです。

リスク回避のために設けられた期間なので、受けられなくてもしかたないですね。

ロタの予防接種を受けそびれたらデメリットは?

ロタの予防接種を受けそびれたり、途中でやめてしまったことで気になるのは、デメリットがあるのか、あるとすればどんなことがあるのか?ですよね。

受けそびれたり、途中でやめたことで予防接種をちゃんとした子供よりロタウイルスに感染しやすくなるのか?

予防接種を完了できなかったからといって感染しやすくなるわけではありません。

予防接種を完了出来ている子供の方が、感染予防ができ、感染した場合の症状の重症化を予防できるのです。

ロタウイルス感染の重症化というのは、ロタウイルスが頭に入って起きる脳炎や重い下痢からくる強い脱水症状がメインです。

重症化の例は2歳以下の場合が多く、小さいだけに負担も大きいわけですからこれを予防するために接種が行われています。

予防接種をすれば2~3歳まで効果が持続するので、最も危険な2歳以下の時期を免疫力で予防ができるが、途中でやめたり受けなかった場合はこれがないという事です。

ロタにかかったら、治療方法はなく対症療法で自然治癒を待つしかないので、なるべく症状が軽い方が子供にも親にもいいですよね。

そういう意味では、途中でやめるのは少々もったいないです。

ロタウイルスは、ほとんどすべての子供が5歳までに1度はかかります。

ロタの予防接種ができるようになったのも2011年からですから、それ以前にはみんな丸腰でロタにかかっていました。

もしかかってしまったら、しっかりケアしてあげれば大丈夫です。

それより、ロタは1度かかっても型のちがうウイルスに当たればまた感染・発症するウイルスですから、ふだんからの予防対策の方が大切になってきます。

子供だけでなく親も感染する病気ですから、普段から手洗いうがいでの予防を心がけましょうんね。

まとめ

いかかだったでしょうか?

ワクチンや免疫の話は少し難しいのでややこしいですよね。

予防接種は子供を病原体から守ってあげられる最強の防具です。

予防接種を子供に受けさせるのは、子を守る親の義務でもあります。

ですからロタの予防接種を途中でやめることは、とてももったいないです。

せっかく1度受けたのですから、まだ間に合うならぜひ受けておいてください。

間に合わなくても、1度でも受けていれば免疫力はついています。

安心してくださいとは言えませんが、受けたことは無駄ではありませんよ^^

病気はイヤですよね。

ふだんから家族全員でうがい手洗いをきちんとして予防し、みんなで元気に過ごしましょう!

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