甲状腺薬以外の処方薬
バセドウ病による強い症状がある場合、
抗甲状腺薬の補助として
症状緩和に効果のある その他のおくすり
が処方される場合があります。
どんなものがあるかご存じない方は
参考になさって下さい。
その他のバセドウ病治療薬
私の話ですが、
入院が必要と言われるほど
血液中の甲状腺ホルモンの数値が高かったこともあり、
抗甲状腺薬に加えて、
ほかのおくすりも処方されました。
それがこちらです↴
・ヨウ素剤(ヨウ化カリウム丸)
赤紫色の小さな丸い錠剤
甲状腺ホルモンはヨウ素によって作られるのですが、
ヨウ素を急激に大量にとると
逆に甲状腺ホルモンの生成が抑制される
という不思議な現象が起こります。
緊急に甲状腺ホルモンを減らしたいとき、
この性質を利用して処方されるのが
ヨウ化カリウム丸です。
抗甲状腺薬の効果は即効性が低いため、併用して処方されます。
わたしも甲状腺ホルモンの値が非常に高かったので
ヨウ化カリウム丸の処方を受けました。
しかしこの効果は一時的で、
継続するとホルモンを増やしてしまう場合があるのだそう。
そのためたいていは甲状腺ホルモンの数値が
いったん下がるとタイミングを見て中止されます。
甲状腺の腫れ大きさが小さくて、
抗甲状腺薬の副作用が強い時など
に使われるケースも多いんだそうです。
ヨウ化カリウム丸と一緒に併用してはいけない薬は ありません。
私も特に医師から指示はされませんでした。
ヨウ化カリウム丸の副作用
目の充血、まぶたの腫れ、
鼻炎、のどの腫れや痛み、咳、ゼーゼー、息苦しい、
体重減少、皮膚のあれ、どきどきする、
気分が沈む、不眠 など
これらの症状がでたら、副作用が疑われるので
すぐに医師に知らせましょう。
ソラシロール錠(β受容体遮断薬)
白色の錠剤
直径7.0㎜ 厚み2.2㎜
脈の乱れを整える作用があるおくすりです。
バセドウ病の症状である
動悸や頻脈、不整脈などの改善に使われます。
私もソラシロールに処方を受けました。
私は健康診断でひっかかって初めて受診した時
安静時に脈を測ると110回/分を超えていました。
これはランニングしているのと一緒で、
心臓に強い負担が常にかかっている状態ですと
教えられました。
そういえば子供とちょっと公園に行っただけで
息が上がって、はぁはぁくるしかったんです。
運動不足と年のせいかなって思ってスルーしてたんですが
実は大変な状況だったみたいです。
必要以上の脈拍上昇は心臓に負担が大きいので
脈をととのえましょうと医師から教えられました。
指示通り飲んでいたら、階段を上がるのが
次第にかなり楽になったのを覚えています。
これも症状の改善の兆しと共に中止され
心拍が落ち着いた今はもう飲んでいません。
ソラシロールは服用中にアルコールを飲むと
くすりの効き目が変化する場合があります。
ソラシロールの副作用
前述の通り、アルコールとの併用に注意が必要です。
そのほか、めまい、ふらつき、発疹、
が起こることがありますので 注意し
症状がでた場合は、速やかに医師に知らせましょう。
妊娠の可能性のある人や、授乳中の人は
飲み始める前に 医師に相談する必要のあるお薬なのだそうです。
まとめ
バセドウ病は甲状腺からの甲状腺ホルモンの過剰な分泌によって、
交感神経が刺激されるので、
動悸、息切れがしたり、暑がり、汗かき、
手の震え、疲れやすいなど、
日常生活が辛くなるような症状がたくさん
起こります。
「入院が必要です」とまで言われるほどのホルモン数値だった私ですが、
抗甲状腺薬とその他のおくすりの処方を受け、
毎日欠かさずのみ続けることで
2週間後には、すっかり正常数値になり、
今までが嘘のように体が軽くなりました。
処方されたおくすりを、欠かさず毎日きちんと飲みながら、
自分の体の調子に注意していけば、
バセドウ病とうまく付き合いながら
日常生活をおくることは可能です。
医師の指導を守り、心も体も穏やかに過ごしましょう!