バセドウ病になってしまったら

健康診断の血液検査で引っかかって、

勧められるまま病院を受診したら

「バセドウ病」との診断。

芸能人などで公表している方も多く、

聞いたことはあったけれど、

詳しいことは知らない

と言う人が意外と多いのではないのでしょうか。

しかしその発症例は多く、

バセドウ病患者は500人に一人とも言われています。

そこでここでは「バセドウ病」について詳しくご紹介していきます。

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バセドウ病とは

バセドウ病とは、

甲状腺から甲状腺ホルモンが異常に分泌されることにより、

交感神経が刺激を受け、異常に活発に働いてしてしまう病気です。

バセドウ病は、主に20~30代の女性に発症例の多い病気ですが、

子どもや高齢者、男性でも発症した事例もあります。

はっきりとした原因は解明されておらず、

一般にはストレスや遺伝が原因と考えられています。

バセドウ病の症状

バセドウ病の症状は、「自律神経」のうちの「交感神経」が

異常に活発に働いてしまうことから起こります。

・異常に暑がり、たくさん汗をかく

・動悸(胸がドキドキ苦しい)

・緊張した時のように手が震える

・体重が減る

などの症状が代表的な症状です。

例えると、

まるでずっとマラソンをしているかのような状態です。

ですから、おなかもよくすくので

「たくさん食べるが太らない」や、

ひどいときには

「食べても食べても痩せていく」という事が起こります。

バセドウ病の症状は、

ほてり、発汗、生理不順など、

更年期障害とよく似ているため、

発病に気づかないで

治療が遅れるケースも多くあります。

食べても太らないなんて魅力的、と思うかもしれませんが、

体はずっとマラソンをしているのと同じ状態なので、

心臓に強い負担がかかっています。

不整脈や頻脈、

最悪の場合には心不全を起こす可能性がありますので、

速やかに治療にとりかかりましょう。

そのほかに、バセドウ病では

・目がつりあがってきつい顔つきになる

・目が後ろから押したように飛び出してくる

・物が二つに見えたり異常にまぶしい

など、眼科系の症状が現れます。

特に顔つきが代わってしまうような症状は

女性にとってはこれが一番深刻な問題なのではないでしょうか。

実際、わたしは「まぶたのはれ」が強くなり、

人から指摘を受けるまでに深刻化してしまいました。

目が飛び出してしまうと、根治は不可能ですので、

迅速に受診、治療しましょう。

バセドウ病の治療

ではバセドウ病の治療にはどんなものがあるのでしょうか。

ここでは治療法について簡単に解説していきます。

①薬による治療

バセドウ病での甲状腺ホルモンの分泌を過剰にしてしまうのは

「TSH需要快交代」という物質なのですが、この物質を減らす方法は

現在まだ見つかっていません。

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そのため治療は、主に甲状腺ホルモンを直接抑える薬(抗甲状腺薬)

を使って行われます。

・抗甲状腺薬

・メルカゾール

・プロパシール

薬を飲み始めて1、2ヶ月で甲状腺ホルモンは正常になり、

症状も治まってきますが、

これらの薬には時に

白血球の減少肝機能障害などの重い副作用

が伴うことがあります。

ですから特に飲み初めには注意が必要です。

2週間ごとの副作用のチェックを主治医と共に行いましょう。

薬での根治はなかなか難しいですが、

薬を飲み続けることで

普通に人と同じように生活することが出来ます。

暗くならず、容量用法を守って継続して服用し

バセドウ病と前向きにうまく付き合っていきましょう。

②手術

抗甲状腺薬で強い副作用が肝臓に出て、

投薬をやめなくては命にかかわる場合や、

薬では治らないほど甲状腺が腫れていたり

甲状腺にガンがある場合などには、

手術の必要性があります。

また、近く妊娠を望む場合や、

本人の希望によっても

手術による甲状腺摘出が行われます。

経過が良ければ、だいたい7日程度で退院できます。

③アイソトープ治療

アイソトープ治療とは・・・

甲状腺の細胞がヨウ素(ヨード)を集めてホルモンを作っている

ことを活用した治療法です。

具体的には、

放射線ヨウ素を甲状腺に当て

甲状腺に放射性ヨウ素を集めさせます。

集めさせたヨウ素の放射線が甲状腺の細胞を壊すことで

甲状腺の腫れを改善し、ホルモンも正常化させる治療法です。

治療中には放射線ヨウ素の吸収を邪魔しないよう、

抗甲状腺薬の服用中止

ヨウ素の入った食べ物(昆布、ヒジキ、わかめなど)を食べないようにします。

手術よりも負担が少なく、充分な効果も期待できる治療法です。

まとめ

バセドウ病は難病と言われていますが、

早めに気づいて治療さえすれば

すぐに命を落としてしまうような怖い病気ではありません。

ですので、バセドウ病の診断を受けても落ち込まず、

前向きに治療に取り組んでいきましょう。

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